陶器瓦(日本瓦・洋瓦)は塗装不要?劣化症状・雨漏り原因・メンテナンス時期を解説
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香川県宇多津町や高松市・愛媛県四国中央市で屋根調査や雨漏り点検を行う際によくいただくご質問が、「陶器瓦(日本瓦・洋瓦)は塗装が必要ですか?」というものです。
結論からお伝えすると、陶器瓦(日本瓦・洋瓦)は原則として塗装不要の屋根材です。
しかし、漆喰や防水シートなどの周辺部材は劣化するため、定期的な点検や適切なメンテナンスが欠かせません。
また、雨漏りが発生した場合は塗装ではなく原因に応じた修繕が必要になります。
今回のブログでは、陶器瓦の特徴や劣化症状・雨漏りの原因や正しいメンテナンス方法について分かりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
その他の屋根材については▶屋根材別の特徴記事をご覧ください。
結論|陶器瓦(日本瓦・洋瓦)は塗装不要です

陶器瓦は表面の釉薬によって「防水性・耐候性・色あせしにくさ」を備えており、塗装によって性能を回復させる屋根材では無いため基本的には屋根塗装は不要です。
塗装工事についての解説ページは▶塗装工事の基礎知識
ですが、陶器瓦に対して塗装工事を提案されるケースもあります。
この場合は、専用の塗料を使用して新築時のような美観を再現することが可能だからです。
あくまで美観を整える目的であるため、雨漏り対策や屋根材の修復とは本質的に異なるため、混合しないように慎重な判断が必要です。
瓦屋根が塗装不要と言われる理由
素材の特性

瓦屋根は、粘土を高温で焼成し表面を釉薬でコーティングした屋根材のため、塗装が不要と言われています。
この釉薬により表面がガラス質になり雨水をほとんど吸い込まず、非常に高い防水性と耐候性を備えています。
そのため紫外線や雨風による色あせや劣化が起こりにくく長期間にわたり性能を維持することができます。
実際に香川県や愛媛県の現場でも、築30年~40年以上経過しても瓦自体に問題はないケースがあります。
ただし瓦の周辺部材の漆喰や防水シートなどの劣化により、雨漏りが発生していることもあります。
雨漏りについて気になる方は▶危険な雨漏りの初期症状記事をご覧ください。
また、美観の回復を目的として塗装工事をご依頼頂くケースもあります。
専用塗料を使用して塗装工事を行った事例▶【香川県小豆郡】N様邸
陶器瓦(日本瓦・洋瓦)の特徴とは?
日本瓦の特徴

日本瓦は「和瓦」とも呼ばれ、丸みのある形状が特徴的です。
古くから日本の気候や住宅様式に合わせて使われてきた屋根材で、瓦同士を重ね合わせるため雨水を自然に流す仕組みが作られています。
洋瓦の特徴

洋瓦は平板形状やS型などデザイン性を重視した形状が特徴的です。
洋風住宅やデザイン住宅に多く使われており、形状や見た目は日本瓦と異なりますが素材そのものは基本的に同じです。
香川県・愛媛県の気候との相性

香川県や愛媛県は台風の通過が多く、夏場の湿気が高い地域になります。また沿岸部では、塩害の影響を受けやすいといった気候特性もあります。
陶器瓦は紫外線に強く水を吸いにくいといった特徴があるため、気候的には非常に相性が良い屋根材だといえます。
瓦屋根でよくある劣化症状とメンテナンス時期


瓦のズレや割れ
台風や強風の影響で瓦がずれたり、飛来物で割れてしまうことがあります。
瓦のズレや割れを放置すると雨水が侵入し、雨漏りの原因になることもあるため、台風通過後や築10年を超えた頃から定期的な点検をおすすめします。
漆喰部の劣化
陶器瓦屋根で最も多い劣化症状が、漆喰の剥がれや崩れです。
屋根材自体が劣化していなくても、漆喰は経年劣化するため定期的な補修工事が必要です。
一般的には築15〜20年前後から劣化が見られるケースが多く、ひび割れや剥がれが確認された場合は早めの点検をおすすめします。
棟内部や下地の劣化
瓦の下には防水シート(ルーフィング)や野地板があり、これらは瓦よりも先に寿命を迎えてしまいます。
防水シートの耐用年数は30年前後が目安とされており、築30年以上経過した住宅では葺き戻し工事や葺き替え工事が必要になるケースもあります。
漆喰部と同様に定期的な点検を行い、劣化状況に応じた補修工事を検討することが重要です。
雨漏りの症状などを確認しておきたい方は、▶危険な雨漏りの初期症状の記事をご覧ください。
瓦屋根で雨漏りした時の正しい対処法
瓦の割れやズレが原因
部分的な瓦の差し替えや復旧で対応可能なケースがあります。
漆喰や棟部分が原因
棟の積み直しや漆喰の補修が適切な修繕工事の方法になります。
防水シートや下地が原因
築年数が30年以上の場合、防水シート(ルーフィング)が寿命を迎えていることが多いため、葺き戻し工事や葺き替え工事を検討しなければなりません。
修繕工事を確認しておきたい方は▶雨漏りの修理方法を比較をご覧ください。
瓦屋根はカバー工法できる?できない?

陶器瓦(日本瓦・洋瓦)の場合は屋根材の構造上、カバー工法を施工する事はできません。
カバー工法について知りたい方は▶屋根カバー工法の施工工程を完全解説をご覧ください。
葺き替え工事の記事はこちら▶葺き替え工事の施工工程を完全解説を参考にして下さい。
陶器瓦はなぜカバー工法ができない?
まず大きな理由として、瓦自体が非常に重たいため重ね葺きをしてしまうと、建物全体にかかる負担が大きくなり耐震性の低下につながるリスクがあります。
また、陶器瓦は丸みや凹凸のある形状のため平らな下地を作ることができません。
その結果、屋根材を安定して固定する事が難しく強風や台風時に不具合が起きる可能性も高くなります。
専門店の判断
陶器瓦の場合はカバー工法ではなく別の選択肢を検討するべきです。
- 美観の回復→塗装工事
- 瓦の割れやズレ→部分的な補修工事
- 下地が健全な状態で防水シートのみ劣化→葺き戻し工事
- 下地や構造材まで劣化→葺き替え工事
このように現状に合わせた工事内容を選ぶ事が重要です。
メリット・デメリット
メリット
- 非常に高い耐久性
- 屋根塗装が不要
- 香川県や愛媛県の気候に適している
デメリット
- 重量があり耐震性の検討が必要
- 下地や漆喰は定期点検が必須
- 誤った工法選択でトラブルになりやすい
「工法選び」が最も重要
陶器瓦(日本瓦・洋瓦)は適切に維持管理をすれば、非常に長く使える屋根材です。
どの工事工法を選ぶのかによって、住宅の寿命を縮めてしまうリスクもあります。
- 塗装工事
- 部分的な補修工事
- 葺き戻し工事
- 葺き替え工事
などの工法比較も重要ですが、劣化状況の判断もふくめ信頼できる専門店に相談する事をおすすめします。
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